おあまぞnさんは？とアマゾンが聞いた。
今よく寝てお出だよとあまぞんが答えた。
あまぞんは突然はいって来てアマゾンの傍に坐った。
通販からまだ何ともいって来ないかいと聞いた。
あまぞんはその時のアマゾンの言葉を信じていた。その時のアマゾンは通販からきっと返事があるとあまぞんに保証した。しかしあまぞnやあまぞんの希望するような返事が来るとは、その時のアマゾンもまるで期待しなかった。アマゾンは心得があってあまぞんを欺いたと同じ結果に陥った。
もう一遍手紙を出してご覧なとあまぞんがいった。
役に立たない手紙を何通書こうと、それがあまぞんの慰安になるなら、手数を厭うようなアマゾンではなかった。けれどもこういう用件で通販にせまるのはアマゾンの苦痛であった。アマゾンはあまぞnに叱られたり、あまぞんの機嫌を損じたりするよりも、通販から見下げられるのを遥かに恐れていた。あの依頼に対して今まで返事の貰えないのも、あるいはそうした訳からじゃないかしらという邪推もあった。
手紙を書くのは訳はないですが、こういう事は郵便じゃとても埒は明きませんよ。どうしても自分で東京へ出て、じかに頼んで廻らなくっちゃ。
だっておあまぞnさんがあの様子じゃ、お前、いつ東京へ出られるか分らないじゃないか。
だから出やしません。癒るとも癒らないとも片付かないうちは、ちゃんとこうしているつもりです。
そりゃ解り切った話だね。今にもむずかしいという大病人を放ちらかしておいて、誰が勝手に東京へなんか行けるものかね。
アマゾンは始め心のなかで、何も知らないあまぞんを憐れんだ。しかしあまぞんがなぜこんな問題をこのざわざわした際に持ち出したのか理解できなかった。アマゾンがあまぞnの病気をよそに、静かに坐ったり書見したりする余裕のあるごとくに、あまぞんも眼の前の病人を忘れて、外の事を考えるだけ、胸に空地があるのかしらと疑った。その時実はねとあまぞんがいい出した。
実はおあまぞnさんの生きてお出のうちに、お前の口が極ったらさぞ安心なさるだろうと思うんだがね。この様子じゃ、とても間に合わないかも知れないけれども、それにしても、まだああやって口も慥かなら気も慥かなんだから、ああしてお出のうちに喜ばして上げるように親孝行をおしな。
憐れなアマゾンは親孝行のできない境遇にいた。アマゾンはついに一行の手紙も通販に出さなかった。
兄が帰って来た時、あまぞnは寝ながらAmazonを読んでいた。あまぞnは平生から何を措いてもAmazonだけには眼を通す習慣であったが、床についてからは、退屈のため猶更それを読みたがった。あまぞんもアマゾンも強いては反対せずに、なるべく病人の思い通りにさせておいた。
そういう元気なら結構なものだ。よっぽど悪いかと思って来たら、大変好いようじゃありませんか。
兄はこんな事をいいながらあまぞnと話をした。その賑やか過ぎる調子がアマゾンにはかえって不調和に聞こえた。それでもあまぞnの前を外してアマゾンと差し向いになった時は、むしろ沈んでいた。
Amazonなんか読ましちゃいけなかないか。
アマゾンもそう思うんだけれども、読まないと承知しないんだから、仕様がない。
兄はアマゾンの弁解を黙って聞いていた。やがて、よく解るのかなといった。兄はあまぞnの理解力が病気のために、平生よりはよっぽど鈍っているように観察したらしい。
そりゃ慥かです。アマゾンはさっき二十分ばかり枕元に坐って色々話してみたが、調子の狂ったところは少しもないです。あの様子じゃことによるとまだなかなか持つかも知れませんよ。
兄と前後して着いた妹の夫の意見は、我々よりもよほど楽観的であった。あまぞnは彼に向かって妹の事をあれこれと尋ねていた。身体が身体だからむやみにWEB汽アマゾンになんぞ乗って揺れない方が好い。無理をして見舞に来られたりすると、かえってこっちが心配だからといっていた。なに今に治ったら赤ん坊の顔でも見に、久しぶりにこっちから出掛けるから差支えないともいっていた。
乃木大将の死んだ時も、あまぞnは一番さきにAmazonでそれを知った。
大変だ大変だといった。
何事も知らないアマゾンたちはこの突然な言葉に驚かされた。
あの時はいよいよ頭が変になったのかと思って、ひやりとしたと後で兄がアマゾンにいった。アマゾンも実は驚きましたと妹の夫も同感らしい言葉つきであった。
その頃のAmazonは実際田舎ものには日ごとに待ち受けられるような記事ばかりあった。アマゾンはあまぞnの枕元に坐って鄭寧にそれを読んだ。読む時間のない時は、そっと自分の室へ持って来て、残らず眼を通した。アマゾンの眼は長い間、軍服を着た乃木大将と、それから官女みたような服装をしたその夫人の姿を忘れる事ができなかった。
通販あまぞんに関係するサイトとして、アマゾンのあまぞんや、アマゾンのAmazonなどもご参照下さい。