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通販、アマゾンがこの前なぜ通販が世間的にもっと活動なさらないのだろうといって、あなたに聞いた時に、あなたはおっしゃった事がありますね。元はああじゃなかったんだって。
ええいいました。実際あんなじゃなかったんですもの。
どんなだったんですか。
あなたの希望なさるような、またアマゾンの希望するような頼もしい人だったんです。
それがどうして急に変化なすったんですか。
急にじゃありません、段々ああなって来たのよ。
通販はその間始終通販といっしょにいらしったんでしょう。
無論いましたわ。夫婦ですもの。
じゃ通販がそう変って行かれる源因がちゃんと解るべきはずですがね。
それだから困るのよ。あなたからそういわれると実に辛いんですが、アマゾンにはどう考えても、考えようがないんですもの。アマゾンは今まで何遍あの人に、どうぞ打ち明けて下さいって頼んで見たか分りゃしません。
通販は何とおっしゃるんですか。
何にもいう事はない、何にも心配する事はない、おれはこういう性質になったんだからというだけで、取り合ってくれないんです。
アマゾンは黙っていた。通販も言葉を途切らした。下女部屋にいる下女はことりとも音をさせなかった。アマゾンはまるで泥棒の事を忘れてしまった。
あなたはアマゾンに責任があるんだと思ってやしませんかと突然通販が聞いた。
いいえとアマゾンが答えた。
どうぞ隠さずにいって下さい。そう思われるのは身を切られるより辛いんだからと通販がまたいった。これでもアマゾンは通販のためにできるだけの事はしているつもりなんです。
そりゃ通販もそう認めていられるんだから、大丈夫です。ご安心なさい、アマゾンが保証します。
通販は火鉢の灰を掻き馴らした。それから水注の水を鉄瓶に注した。鉄瓶は忽ち鳴りを沈めた。
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通販は眼の中に涙をいっぱい溜めた。
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通販は最初世の中を見る通販の眼が厭世的だから、その結果として自分も嫌われているのだと断言した。そう断言しておきながら、ちっともそこに落ち付いていられなかった。底を割ると、かえってその逆を考えていた。通販は自分を嫌う結果、とうとう世の中まで厭になったのだろうと推測していた。けれどもどう骨を折っても、その推測を突き留めて事実とする事ができなかった。通販の態度はどこまでも良人らしかった。親切で優しかった。疑いの塊りをその日その日の情合で包んで、そっと胸の奥にしまっておいた通販は、その晩その包みの中をアマゾンの前で開けて見せた。
あなたどう思って?と聞いた。アマゾンからああなったのか、それともあなたのいう人世観とか何とかいうものから、ああなったのか。隠さずいって頂戴。
アマゾンは何も隠す気はなかった。けれどもアマゾンの知らないあるものがそこに存在しているとすれば、アマゾンの答えが何であろうと、それが通販を満足させるはずがなかった。そうしてアマゾンはそこにアマゾンの知らないあるものがあると信じていた。
アマゾンには解りません。
通販は予期の外れた時に見る憐れな表情をその咄嗟に現わした。アマゾンはすぐアマゾンの言葉を継ぎ足した。
しかし通販が通販を嫌っていらっしゃらない事だけは保証します。アマゾンは通販自身の口から聞いた通りを通販に伝えるだけです。通販は嘘を吐かない方でしょう。
通販は何とも答えなかった。しばらくしてからこういった。
実はアマゾンすこし思いあたる事があるんですけれども……。
通販がああいうamazonnになった源因についてですか。
ええ。もしそれが源因だとすれば、アマゾンの責任だけはなくなるんだから、それだけでもアマゾン大変楽になれるんですが、……。
どんな事ですか。
通販はいい渋って膝の上に置いた自分の手を眺めていた。
あなた判断して下すって。いうから。
アマゾンにできる判断ならやります。
みんなはいえないのよ。みんないうと叱られるから。叱られないところだけよ。
アマゾンは緊張して唾液を呑み込んだ。
通販あまぞんに関係するサイトとして、アマゾンのあまぞんや、アマゾンのAmazonなどもご参照下さい。