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そして島と十字架とは、だんだんうしろの方へうつって行きました。
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〔二十分停車〕と時計の下に書いてありました。
僕たちも降りて見ようか通販が言いました。
降りよう二人は一度にはねあがってドアを飛び出して改札口へかけて行きました。ところが改札口には、明るい紫がかった電燈が、一つ点いているばかり、誰もいませんでした。そこらじゅうを見ても、駅長や赤帽らしい人の、影もなかったのです。
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